皆様、おはようございます
大野城市役所 上下水道工務課にはNS形ダクタイル管と水道配水用ポリエチレン管の模型があります。
今回はこの2種類の管について詳しく書かせて頂きます
まずはダクタイル管について
ダクタイルとは英語でDuctile、意味は『延性のある』という形容詞です。
簡単に言えば『引き伸ばせる』や『柔軟な』という意味です♪
そして、鋳鉄は黒鉛でできており、球状で分子間力でくっついているため
(分子間力は結合の中では弱いほうなんです)
ダクタイル鋳鉄管は強くてしなやかであり、衝撃に強くて、強度と耐久性にも優れているんです。
さらに継手や異形管も豊富で施工性に優れていて維持管理も容易です。
ただ1点、デメリットがあります。
それはかなりの重量があるということです。
ですので、施工の際はクレーン等の重機が必要なケースもあります
とは言ってもやはりメリットが多いので上水道・下水道・ガスなど幅広い分野に使用されています。
水道本管(導・送・配水管)では日本で最も多く使われている管材なんですよ
模型のNS形の他、K形・T形・GX形があり異形管がたくさんあります。
次は水道配水用ポリエチレン管について
Higher performance polyethylene pipes略してHPPE管です。
見た目のまま『青ポリ管』と呼ぶこともありますし、
積水化学工業さんから出ている商品名の『エスロハイパー』と呼ばれることも多いです。
このHPPE管の特徴は
- 耐久性、耐食性、衛生性に優れ、軽量で取り扱いが簡単
- 管に柔軟性があり、地震、地盤変動に適応できる
上記2点です。
日本は地震が多い国ということと、東日本大震災以降さらに普及が進み、今なお注目され続けている水道管です。
実際に地震動による被害はゼロだそうです。(調査区間内)
そんな地震変動にも強いHPPE管、接合方法は3つあります。
①電気融着式継手 ②金属継手 ③メカニカル継手
この3種類です。
この内の1つの ①電気融着式継手 はEF接合という接合方法で繋げていきます。
EF(エレクトロフュージョン)接合とは・・・
電熱線を埋め込んだ継手に管を挿し込んだあと、コントローラから通電して電熱線を発熱させて
継手と管の樹脂を加熱融解して接合する方法です。
継手と管が一体化してかなりの強度となり、信頼性の高い配管ができます。
耐震化の要求に応じて開発された、今後の管工事を支えるこの2種類の管について
なんとなくでもご理解いただけたらいいなと思います♪
それでは本日も、ご安全に!