皆様、おはようございます
今日は『窯場』と『ピット』とそれに関係のある資格について書かせていただきます。
私は最初『窯場』と図面に書いてあるのをみて五右衛門風呂があるのかな?と思っていました。
『ピット』も最初は意味も分からなかったですが、その後もただ単に地下の部屋と思っていました。
だがしかし!全然違ったんです。
今回も技術管理部 T次長に写真を撮影していただきました。
さらにこんな無知な私のために親切丁寧に教えてくださいました。
せっかくなのでこちらにも改めて書かせていただきます
ピットとは?
ピットとは、床下の配管を通すためのスペースです。
一般的には地下にあることが多いですが、建物中間階にある場合もあります。
ただ単に【地下の部屋】と思っていましたが、高さは部屋ほどはなく、高くても中腰になれる程度だそうです。
ピットの役割はたくさんある配管のメンテナンスや点検をしやすくするためです。
中間階に設けるピットは上下階で用途が違うなど、上下階で配管を分けたいときに配管をまとめるために使ったりします。
対して、パイプシャフトというものもあります。
ピットは横方向でしたがシャフトは通常、住宅の上・下階を貫くように作られており縦方向です。
(※パイプスペースという言葉もありますが同じ意味です。)
(ピット写真)
真ん中にある穴から管を通し、ピット内に配管していきます。
窯場とは?
建物に地下ピットがあれば、ピット内の水を外へ排出処理するために湧水ポンプをつける必要があります。
そのために窯場と呼ばれる床を下げた穴をピット内に作り、そこにポンプを設置して排水します。
▼窯場
ピット内での作業は酸素濃度が少ないので非常に危険です。
なぜピット内は酸素が少ないのかというと、型枠や土・水に付着した虫や微生物も呼吸をしているため二酸化炭素を吐き出します。
ですがピット内は空気の循環がないためどんどん酸素が減っていきます。
なので必ず酸素濃度を計測してから作業することと決められています。(酸素濃度18%以上が必要です)
(SEシリーズ『新工事の安全』酸素欠乏より)
ピット内作業をするには『酸素欠乏危険作業主任者』か『酸素欠乏危険作業者』の資格、どちらかを持っていなければ現場には入れません。
2つの資格の違い
酸素欠乏危険作業主任者はピット内に入る作業員のうち1人は絶対必要な資格で、酸素濃度を測る資格があります。
酸素欠乏危険作業者は作業主任者の元、ピット内に入ることが出来ます。
ピットと窯場とそれに必要な資格について少しでも知っていただけたら嬉しいです。
それでは本日も、ご安全に!