皆様、おはようございます
以前 T専務取締役に材料確認をした際、図面チェックも一緒にしてもらい
「とんぼチーはダメよ!」とご指摘を頂きました。
そのときは『とんぼチー』という言葉を初めて聞き意味も分からず…
ですが、この施工はしてはいけないということは分かりました。
ただ、何故ダメなのかずっと気になっていたので
ネット等で調べ、資料を見てやっと理解できた為
この場をお借りして皆様にもお伝えさせて頂きます
そもそも とんぼチーとは?
とんぼチーとは、とんぼチーズを略した呼び名です。
トンボ配管とも言われます。
T字で配管されている形をトンボに見立ててトンボ配管と呼ばれています。
このような形ですね!
斜線部は継手(つぎて)のチーズです。
入社後すぐはチーズというのも『え、あの美味しいチーズ??』と
脳内で食べ物のチーズを思い浮かべていました。
新人さんあるあるかもしれませんね。
チーズの語源は「T」や「丁字」といった継手の形を表す言葉が変化して
チーズになっていったのではないかと言われています。(諸説有)
ただ、この形だけを見て施工してはいけないとは決めつけられません。
この配管はいかがでしょうか?
矢印は水が流れる方向です。
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正解は
NGです!
では、なぜしてはいけないのか?
2点理由が挙げられます。
①水流が垂直に当たり配管に対するウォーターハンマーが強くなるため×
※ウォーターハンマー(水撃作用)とは、水道管内の圧力が急激に変化することで起こる現象のことです。
②継手部分の圧力損失(摩擦損失)が大きいので水圧が下がり、本来の吐水量より少なくなるため×
※圧力損失とは簡単に言えばエネルギー損失です。圧力だけでなく流量や流速も減少させてしまいます。
ですが、そんなトンボ配管でも以下のようにするとOKになるんです。
水の流れる向きが変わりました。
これはよく見る配管ではないでしょうか。
とにかく水がどの方向にいくのかが大事になってくるということですね
なお、塩ビ管、ポリエチレン管、鋳鉄管など管種に関わらず同じことが言えます(^^)/
水道本管は大丈夫なの??
そう思ったあなた!
いいところに目を付けましたね~!いい質問です!!
水道本管では両側から圧力がかかっていることが多いのでその限りではありません。
あくまでも片側からの圧力での話、というわけなのです。
それでは本日も、ご安全に!